私はHSPで母親です。
HSP(Highly Sensitive Person)は、繊細な人、とても敏感な人と呼ばれ、病気ではなくその人の気質です。
そして、私の小学2年生の娘は、HSCです。
HSC(Highly Sensitive Child)は、とても敏感な子と呼ばれ、HSPの子供版です。
当然のことですが、HSPではない人にとって、HSCの感覚ってわからないですよね。
自分の子がHSCだと感じていて、ストレスを感じやすい気質だと分かっていても、
夏休み中に、家でダラダラしたり、外に出なかったりすると、イライラするのではないでしょうか。
ちなみに、うちのHSCの娘は、夏休み中、家でダラダラと過ごすことが多いです。
そして、外出も嫌がります。
・・・そういえば、HSCだった私も、小学校の頃は同じでした。
夏休みは、家でダラダラ・外出もしない―。
普通だったら、子供がダラダラしていたら、
「勉強しなさーい!」「お手伝いして!」など言いたくなりますが、
HSCの場合、自分の経験や娘の様子を見ると、
そういう時間も必要かも・・・と思えてきます。
そこで、HSCの夏休みのダラダラや外出しない、そして宿題についてを、自分の経験や娘の様子からお話します。
HSCの夏休み ダラダラしてしまう・・・どうする?
夏休みに家でダラダラしてお母さんに怒られる・・・って定番の流れのような気もしますが、
HSCは、ダラダラしてるとき、何を考えているのでしょうか?
私が小学生だった頃は
・嫌な人がいなくて安心
・勉強っていう責任から解放された
・何もしてないけどこのままで良いのかな?
・夏休みあと何日で終わる?
など考えていました。
家でダラダラして過ごしたというより、家の中でじっとして過ごしていた、という感じです。
HSCだった私にとって、家の中は、ストレス源から解放される「安全地帯」で、唯一、安心して過ごせる場所だったんです。
小学校や友達の家は、緊張するし、嫌な人もいます。そして気を遣うので疲れます。
でも夏休みは、それらから解放されて、家でゆっくり過ごすことができます。
しかし、かと言って、心穏やかに過ごせたかというと、そうではなくて、
・何もせず過ごしてて自分はダメだな
と、自分を責める気持ちもありました。じゃあ本でも読めば?と思いますが、何かをする気力はなく、面倒くささが勝っていました。(そこは子供ですね・・・)
そして何より
・夏休みあと何日?
という夏休みが終わる恐怖が、8月に入るといつもありました。
あと何日・・とカウントダウンを始めて、残り一週間を切る頃には、毎日が本当に憂鬱でした。
また、私は、緊張をしやすかったことから、トイレがとても近かったので、休み時間にしかトイレに行けない学校より、自由に行ける家が何より安心できました。
授業中に先生に「トイレに行きます」って言うのって、猛烈に緊張しますよね・・
どうしても我慢ができない時は、授業中にもトイレに行っていましたが、一日に何回も・・となると、どんどんプレッシャーが重なって、恐怖でしかありませんでした。
休み時間にトイレに行っても、すぐに行きたくなる・・・精神的な頻尿だったので、どうしようもなかったんですよね・・あの時は本当につらかったです。
いろいろなストレスがある学校は、HSCの私にとって、戦場に行くような気持ちで、いろいろなものと戦っていました。
そんな学校から解放される夏休み―。
どうか・・どうか・・・家でゆっくりさせてください・・・・
あの頃を思うと、そんな気持ちです。
ちなみに娘は、まだあの頃の私ほど、いろいろなものと戦っていないと思いますが、これから学年が上がると、戦いが増えるのでは?と思います。
小2では、まだまだ幼さや素直さが残っていますので・・・
とはいえ、家での一人時間が徐々に増えていますが・・・
(HSPやHSCにとって、一人の時間は重要です)
HSCの夏休み 外に出ない・・・どうする?
HSCの娘は、「一緒に買い物行こう」と言っても、最近は全くついて来てくれません。
保育園の頃は、「行く!!」と言っていたのに・・・
そういえば、私も子供の頃は、あまり外に出ませんでした。
夏休みは、暑すぎることもあって、外出は控えた方が良い時もありますが、
それにしても、全く外に出ない!
これってHSCなりの理由があるのでしょうか。
HSCやHSPって、そもそもとても疲れやすいです。
だから、外に出ると、楽しいお出掛けでも、とても疲れてしまいます。
それに、外に出ると、電車や車の騒音、人混み、暑さなど、HSCにとっては刺激がいっぱいです。
疲れやすいうえに、刺激に敏感なHSCにとって、外に出ることは、普通の人よりハードルが高いです。
私も、運動部で毎日部活をしていた高校生の時ですら、友達と買い物に出掛けると、2時間でヘトヘトでした。
重い体を引きずりながら、「休憩しよう・・・」と友達に言っていたのを覚えています。
でも座って友達とおしゃべりをしてても、2時間半くらいで、私だけ無言になっていました。
楽しくしゃべっていても、しゃべり続けると疲れてしまうんですよね・・
同じHSCでも、人によって疲れやすさは違うと思いますが、HSCではない人に比べて、疲れやすさは何倍も違います。
ですので、夏休み中に、HSCが外に出なかったとしても、多めに見て欲しい・・・というのが元HSCの願いです。
1週間に1~2回、外に出たら良しとする、くらいでお願いしたいです。
夏休みは、HSCにとって、外に出なくても良い(学校に行かなくて良い)とても貴重な時間なのです。
HSCの夏休み 宿題・・・どうする?
夏休みに、家でダラダラしたり、外に出ないでいたりすることを、HSCには許して欲しい、と願う私ですが、
それもこれも、宿題をきちんとやってからね!と言いたくなりますよね。
でも、HSCって宿題をきちんとやる子が多いのでは?と私は思います。
私も娘も、実は宿題は早めに終わらせるタイプです。
娘はかなりの面倒くさがりなので、ギリギリ早めくらいですが・・
HSCが宿題をきちんとやる理由としては
・「怒られること」が大嫌い
・「褒められること」が大好き
・宿題が終わっていないと、とても焦ってしまう
からかなと思います。
娘もそうですが、私も学生の頃は、怒られることが大の苦手でした。
学校の先生やお母さんから、怒られたら、傷つき度合いが、とっても大きかったので、
宿題を忘れたことは、今までに一度もありません。
HSCは、まだ子供なので、宿題をすぐにやらない事もあると思いますが、
「宿題なんてやらなくても良いや!」
とは思ってないんじゃないかなと思います。
宿題をやらない時は
「そろそろ宿題やっておいた方が良いよ~」
と優しく言うか、
「宿題が早くやってーって言ってるよ(笑)」
など、冗談を交えて言うだけで、宿題の事が気になり始めると思います。
「宿題をやりなさい!!!」と怒鳴ると、必要以上に傷ついてしまうかも・・・まずは、優しく言って様子を見て欲しいです。
HSCの夏休み ダラダラしてしまう・外に出ない・宿題 どうする?―おわりに―
HSCの感覚って、そうじゃない人には全くわからないですよね。
夏休みに外に出ないで、家でダラダラばっかりしていたら、普通は怒ります。
でもHSCではない子にとっても、学校はストレスが多いですよね。
もしかしたら、今は、HSCではない子にとっても、家でゆっくりする時間は必要で、HSCの子は、もっともっと必要・・という状況なのかもしれませんね。
HSPである私は、夏休みは、大人も子供も、無理せずダラダラしよう!と決めて過ごすことにしてます・・・