私の小学2年生の娘は、HSCです。
その為、ちょっとしたことで緊張したり、不安になったりします。
学校生活では、授業の発表や日直など、緊張する場面が多く、娘にとっては、大変な面が多いです。
また、友達関係では、傷つきやすいく、恥ずかしがりなので、難しいこともあります。
HSCの娘を持つ私ですが、実は私自身もHSPなので、娘の気持ちがとても分かります。
私の小さい頃と娘が本当に似ているので、
自分が母親にして欲しかったことや、
HSPとして生きてきた経験で、こうした方が良いかな、ということを育児に活かしています。
HSCで不安が強い娘の育児をどのようにしているか、
経験談でお話します。
HSCで不安が強い
小2のHSCの娘は、不安が強いです。
例えば、学校にゴミ箱はあるけど、ゴミを捨てて良いかわからないから、とゴミを毎日持ち帰っていました。
そして、給食が苦手で、学校に行きたくない、と言っていた時もありました。
担任の先生は、給食を全部食べなさい!と言う先生ではなかったんですけどね・・
また、娘のお友達が家に遊びにくるのは良いけど、友達の家に遊びに行くのは、緊張するそうです。
もう5年以上友達で、数回は遊びに行かせてもらったお家でも、ダメのようです。
不安が強いうえに、人見知りで恥ずかしがりなので、
何か困ったことがあっても、先生などに聞くことができなくて、
どうしよう・・・と内に抱え込めてしまうようです。
不安が強いって本当につらいです。
私が小学生の頃も不安が強くて、とても困っていました。
一番大変だったのが、授業中にトイレに行きたくなったらどうしよう・・
と不安を抱えていた時でした。
授業中にトイレに行くのって恥ずかしいですよね。
トイレに行きたくなったらどうしよう・・という不安から、
心因性の頻尿になってしまって、
学校生活が本当に苦痛でした。
大人になった今でも、「一応トイレに行っておこう」と、外出前には必ずトイレに行きますし、旅行などでもトイレに行ける時は行っておくようにしています。
不安が強いと、
例えば、授業の発表で失敗をすると、次に授業で発表をする前は、とても不安になります。
一度失敗すると、その時のつらい感覚を覚えていて、同じ失敗を繰り返したらどうしよう・・と不安になるんですよね。
ちなみに私の心因性の頻尿のきっかけは、「お漏らし」をしてしまったことでした。
失敗ではなくても、分からなくて困った経験をすると、次に同じことが起きたら・・と不安になります。
成長すればするほど、失敗に対する対処法は身に付きますが、
こんな風に失敗する可能性もあるんだ・・と知ることにもなるので、
結局は、不安が強いと、「不安を無くす」ということが、とても難しいよな、と思います。
HSCで不安が強い 学校生活どうする?HSP育児体験談
HSCの娘にとって、学校生活は、楽しい時もある、でも家の方が良い、といった様子です。
娘は、小1の頃は、学校に行きたくない、と言っていた時もありますが、
小2の今は、比較的 安定して学校に通えています。
それは、1年の頃と同じ担任の先生にみてもらっている、というのが理由の1つです。
また、この担任の先生が女性で優しい先生で、娘のことをよく分かって下さるので、本当に助かっています。
HSCの娘にとって、「安心できる環境」が何より大切です。
担任の先生が、怖い先生だと、いつ怒られるかとビクビクして、娘の不安は大きくなると思います。
そういえば私は、怖い先生が担任だった時に、「トイレに行きたい」と先生に言えず、「お漏らし」をしてしまったのでした・・・
ただ、担任の先生が良い先生でも、不安が消えるわけではないので、
娘は、憂鬱そうに登校することもあります。
そもそも学校は、集団生活なので、緊張や不安が大きいし、とても疲れるんですよね。
私は子供の頃、母親に「学校に行くの緊張する、不安だ」と言ったことはありません。
「学校に行きたくない」とも言ったことがないし、
心因性の頻尿になった時も、自分からは言いませんでした。
真面目な母親には、私の気持ちが理解できないだろう、と思っていましたし、言ったところで、学校に行かなければならないことには変わりない、と思っていました。
「良い子」をして褒めてもらえる方が、嬉しかったというのもあります。
でも、そうすると、自分だけで、緊張や不安を抱えることになったので、本当につらかったです。
ですので、娘が同じ思いをしないように、
娘が言ったことを、否定せず、受け止めるようにしています。
例えば娘が「音楽で歌をうたう時は、恥ずかしいから、声を出してない」
と言った時は、
「歌声聞かれるの恥ずかしいよね。ママもそうしてたよ」(実際にそうしてました)
と言いました。
親なら、
「少しでも声を出してみたら?」とか
「まわりを気にせず、歌った方が良いよ」など
歌うように言うと思いますが、そのように言うと、歌わない自分はダメだと思い、娘は落ち込んでしまいます。
そして、学校での話をしなくなると思います。
ですので、「算数は嫌だ」「体育はしんどい」「学校が面倒」など、マイナスな事を言っても、無理に励まさず、
「勉強はしんどいよね~」
「体育は暑いから大変だね」
「学校は疲れるし大変だよね」
と、共感しています。
HSPの私も、学校は本当に大変でしんどかったです。
だから娘への共感は、嘘ではなく本当です・・
本当の共感を得れた娘は、どんどん学校のストレスを吐き出しますが、
それで良い
と私は思っています。
学校でのストレスを吐き出して、
家では、ゆっくり、のんびり、好きなことして過ごしたら良い
そう思っています。
いや、私もそうしたかった・・・と思っています・・
HSCで不安が強い 友達関係どうする?HSP育児体験談
HSCの娘ですが、
意外と友達とうまくやっている
という印象です。
気が弱いので、人に強い言葉を言えないからか、ケンカをすることはありません。
そして、小2では、気が強い子は、友達に命令口調になったり、わがままになったりする一面も見られますが、
内気な娘は、そのような事は言えません。
たまたま、同じ学年の女の子は、大人しい子が多いようで、
クラスでも友達がそれなりにいるようです。
しかし、保育園からのお友達で、よく家に遊びに来るお友達は、
同じ小学校でもあり、慣れているのか、
自分のわがままを、どんどん言い合います。
娘は初めの頃は、あまりわがままを叫んでいませんでしたが、
お友達につられて、叫ぶようになってきました。
そして、今まで言えなかった
「○○ちゃん、やめて」
というような事も言えるようになりました。
HSCの娘にとって、お友達を否定するような事ってなかなか言えなかったんですよね。
お友達を喜ばせることは好きでしたが、否定するって勇気がいります。
元気なお友達のおかげで、自分の思いを言えるようになってきた娘ですが、
そうすると、お友達も遠慮なく娘に対して、自分の思いを言うようになりました。
すると、娘は、お友達に否定されることもあって、
どうやらその事が、傷ついてしまうようです。
お友達の言葉に傷ついたかな?という日は、お友達が帰ったあと、
元気のない様子になります。
「動くのが面倒」と言ってゴロゴロしたり、
表情が曇っていたり・・・
そんな時は、
「ゆっくりしたら?」と言ったり、
娘をぎゅーと抱きしめたり、
何かおもしろい話をしたり・・・
とにかく、娘がゆっくりしたり、気分転換ができたりするようにしています。
こんな時に、
「いつまでゴロゴロしてるの!」
とか、
「元気出して!」
とか、私が子供なら言って欲しくないな・・・と思うので、言いません。
HSCの娘にとって、お母さんが安心できる存在、どんな自分でも受け止めてくれる存在であると、少しは生きやすくなるのかな、と思います。
私自身、母親には「良い子」の面しか見せれなくて、大人になった今でも、良い面しか見せることができません。
もっと母親に素直に甘えることができたら良かった、と思いますが、ダメな自分を受け止めてもらえるか不安ですので、できないんですよね・・・
かと言って、母親が嫌いなわけではないのですが、心から甘えれる存在ではありません。どちらかと言うと、気を遣う存在かもしれません。
娘にとって、お母さんである私が、気を遣う存在ではなく、安心できる存在でありたい、
そう思います。
また、そうすることで、友達と何かあっても、1人で抱え込むことなく、過ごせるんじゃないかと思います。
これも、私が母親にこうして欲しかった、という思いなんですけどね・・・
HSCで不安が強い 学校生活や友達関係どうする?HSP育児体験談―おわりに―
HSCって毎日が大変だと思います。
学校生活は、集団生活で、時間通りに動くので大変です。
友達関係は、まだまだ傷つけあう事も多いです。
そんなHSCにとって、家でゆっくりすることって、パワーをためることだなと思います。
でもよく考えると、大人になっても同じですよね。
刺激に敏感なHSCやHSPは、人より疲れやすいんだと自覚して、ゆっくりしないといけない、と思って、堂々とゆっくりしたら良いのでは?と思います。