PTAの役員って大変ですよね。
私はPTAの本部役員をやっているのですが、理不尽なことがあり苦痛に感じることがあります。
それは、仕事の量や、時間の調整、保護者同士の人間関係・・・ではなく、地域の方とのトラブルです。
PTAはその学校にもよりますが、地域とのつながりが強いところがあります。
PTAと学校と地域の連携は良い面も多くありますが、デメリットもあります。
PTA本部の仕事は大変ですが、学校の先生はもちろん、自治会の方々もとても大変そうです。
このような状況下では、学校も地域もPTAも余裕がなくて、関係が悪化していきます。
そのため、PTA本部の仕事をしていると、誤解から苦情を言われ、とても苦痛に感じることがあります。
地域とのつながりの強い小学校のPTA本部の仕事の経験から
PTAと地域の連携から、理不尽で苦痛に感じたこと
学校と地域の連携によるデメリット
自治会の大変さ
これらについてお話していきます。
PTAと地域の連携―理不尽で苦痛に感じたこと―
PTAが理不尽で苦痛―。
というと、役員になってしまい、時間がない中で仕事をするのが大変、役員同士でトラブルがあった、など、学校内部でのトラブルを想像される方が多いと思います。
しかし私が経験したトラブルは、
地域の方とのトラブル です。
私がPTA本部役員をやっている小学校は、地域とのつながりが強い学校です。
コミュニティー・スクールと呼ばれていて、学校運営協議会というものがあります。
地域の方達は、とても熱心で、子供達の登下校の見守り、学校清掃の協力、昔遊びの伝承など、様々なことをおこなって下さっています。
それは、小学校の子供を持つ親としては、とても有り難いことで、地域の方々には頭が上がりません。
地域の方々とのつながりが強いことから、PTA本部は、地域の方と接する機会が多く、会議などのお手伝いをすることもあります。
ですので、他の小学校より、PTA本部としての仕事は多く、慣れない頃は本当に大変でした。
しかし、小学校に協力してくださっている地域の方々も、多くの時間を割いて協力をして下さっているので、PTA本部としても、できることは頑張っていたつもりでした。
もちろんPTAも協力をするということは、当たり前の事ではあるのですが、
大変・・・
というのが正直な感想です。
「感謝」と「大変」が入り混じった気持ちではありましたが、PTAの仕事は100%の力でやっていました。
しかし、地域の方々から
PTAはやる気がない
PTAは仕事を地域に振っている
など言われることがありました。
しかし、どれも誤解で、小学校の先生の連絡間違いや、地域の団体からの依頼の仕事をPTAからの依頼と勘違いされたもの、などによるもので、PTAとしては仕事上の間違いや、PTAの仕事を地域の方に依頼したことはありません。
PTA本部として、仕事の間違いをしたり、手を抜いたりしていたのならば、謝罪と反省をするのですが、誤解により「PTAはちゃんとしていない」と思われるのは、私としては理不尽に感じますし、とても苦痛です。
しかし、地域の方が、PTAをあまりよく思われていないのは、大きな原因だけによるものではなく、日頃の小さな不満が積み重なった面もあるようです。
また、PTA本部は、保護者代表ですので、PTA本部ではない保護者の方への不満も、PTA本部に向けられます。
ボランティアであるPTA本部の仕事を、100%の力で、多くの時間を割いて頑張っているのに、地域の方に良く思われない―。
こんなことならPTA本部をやらなければ良かった・・・
理不尽さにそう感じてしまう事が多々あります。
PTAと地域との連携は、必要なことではありますが、活動量が多くなってしまうと、ボランティアでおこなっている分、
どうして、こんなことまでやらないといけないんだ・・・
という気持ちになってしまいます。
保護者全員、地域の方全員が、平等に活動するのであれば「しょうがない」と思うこともできますが、PTA本部にしても、地域の方にしても、その役員にならなければ、「しなくても良いこと」です。
ですので、
どうして、自分達だけこんなことをやらなければならないんだ・・・
と負担が大きくなると、ますます不満が溜ってきてしまいます。
学校と地域の連携のデメリット
学校と地域が連携することは良い事だと思います。
学校にとっても地域にとっても、メリットはたくさんあります。
しかし、場合によっては、デメリットばかりになってしまうこともあります。
私の子供が通っている小学校では、学校と地域の連携があまり上手くいっていないように感じます。
学校と地域が連携をすると、例えば、学校の清掃などの仕事を地域の方がおこなってくれて、学校の仕事が減るのでは?と思われるかもしれません。
しかし、実際はその逆で、地域の方が学校に関わって下されば下さるほど、学校の仕事は増えていきます。
例えば、子供の登下校の見守りを地域の方がして下さる場合、どの道を誰が見守るか等、話し合いが必要になります。
そして、学校の清掃を地域の方がして下さる場合は、地域の方だけにお任せをして、学校は何もしない、というわけにはいかないので、一緒に清掃をしたり、お茶やお菓子を準備したり、お礼の言葉を述べたり、やるべきことが増えます。
地域の方は、ご高齢の方が多いですし、善意のボランティアで協力をしてくださっているので、学校にとっては「感謝する存在」でもありますが、「気を遣う存在」でもあります。
小学校の先生方は、仕事量が多く忙しい毎日を送られていますので、地域の方が協力をして下さるほど仕事量が増えて、大変になります。
すると、時間的にも、気持ちの面でも余裕がなくなり、地域の方とうまくコミュニケーションが取れなくて、お互いに不満がたまります。
そしてそこから、誤解が生まれ、連携がうまくいかなくなります。
地域と学校が連携することは、本来は良いことのはずです。
しかし、お互いに「余裕」や「ゆとり」、そして「お互いの立場の理解」がないと、学校と地域との連携がデメリットばかりになってしまうのかなと思います。
子供の為の活動が活発になるのは良いことですが、活動者にとって「負担がないこと」というのも非常に重要だなと思います。
自治会も大変
先程から言っている「地域の方」と言うのは、主に小学校に協力してくださっている団体の方、そして自治会の方々です。
私が今の地域に住んでいて、PTA本部の仕事をして感じたことは
自治会長ってとても大変
ということです。
小学校に協力してくださっている団体の方も、もちろん大変なのですが、自治会の方も、自治会長になった途端、様々な会議や行事、研修会などに参加するように言われます。
もちろん、出欠は自由ですが、参加をしなければならない事も多くあります。
そして、小学校に協力してくださっている団体から、小学校に関わることで協力依頼もあります。
正直なところ、この地域に住み続けるのはやめよう
と思うほど、自治会は大変そうです。
自治会の大変さは、地域により様々だと思いますが、私の住んでいる地域では、とても活動が活発です。
自治会の活動が活発なのは、本来は良いことです。
しかし、活動が活発すぎると、やはり負担が大きく、大変です。
とても大変ななか、自治会の活動をしてくださっているので、不満は溜ってくると思います。
ですので、これ以上、活動が増えるのは辞めて欲しいと思われていると思うので、誤解ではありますが、小学校のPTAから仕事の依頼があった、となると、怒りが大きくなるのは当然です。
自治会であれ、PTAであれ、ボランティアの活動なので「大変だ」と感じるほど活動をするのは、良くないことです。
いくら子供の為、地域の為、だったとしても、活動者が負担に感じるほどの活動は、結局は良い結果を生まないと思います。
お互いに不平・不満がたまり、関係性が悪化し、連携や協力どころではなくなります。
学校と地域とPTAが連携をすることは、とても良いことですが、「負担がなく」「やって良かったと思える程度」に、足並みを揃えることが大切だと思います。
PTAと地域 学校と地域の連携のデメリット 自治会も大変?―おわりに―
PTAの活動は苦痛に感じることも多くあります。
しかし、学校の先生や、地域の方とお話をして、いろいろな知識が増えて良かったなと感じることもあります。
PTAも学校も自治会も、どの活動も本当に大変です。
子供の為に頑張ることも大切ですが、自分の人生や自分の時間を大切にすることも私は必要だと思います。
自分が幸せでゆとりがあるからこそ、他人に尽くすことができると思います。
学校・地域・PTAが、本当の意味で連携できるように、「頑張り過ぎないこと」も大切だという考えが広がれば・・と願います。