PTAの本部役員を辞めたいと思った時・・前向きになるには?

小学校のPTAの本部役員。

引き受けたは良いものの、就任1ヶ月目で

「辞めたい・・・」と思い、夜もあまり眠れなくなりました。

正社員で10年以上、企業で働いてきたのだから、PTAもできるはず!と、買い被っていたのです。

しかし任期は実質2年―。

何とか気持ちを切り替えて頑張らないと!と思い、PTA本部の仕事に対する考え方を変えました。

PTAを辞めたい・・と夜も眠れない状態から、どうやって気持ちを切り替えたか、そのことについてお話します。

スポンサーリンク

PTAの本部役員を辞めたいと思った時・・前向きになるには?①

子供の小学校のPTA本部役員の選出方法は、投票をおこない、選考委員が、票の入った人に「PTA本部役員をやってくれないか?」と打診します。

おそらく、選考委員から打診があっても、多くの人が断ると思うのですが、私は「子供の為になるなら」と引き受けました。

「PTAと言っても、毎日活動があるわけじゃないし、会社で働いていた時より、大変さは絶対にましなはず。しかもPTA活動で小学校に行く時もあるだろうし、子供に会えるからラッキーだな」

なんて思っていました。そして

「でもPTA本部の仕事をやるからには、きっちりとやろう。まわりの人に迷惑が掛からないように。自分の役割をしっかりこなそう」

と少し意気込んでいました。

そして、4月、仕事の引継ぎを受けたり、PTA活動に参加し出すと・・・・

思った以上に仕事が多い!!

分からないことだらけで、覚えることが多くて・・・

新人の無力さを強く感じました。

知識がないから次に何をして良いかわからない、判断ができない・・・苦しい・・・。

ん?何でこんなに苦しまないといけないんだ?

この仕事を乗り越えたところで、給料をもらえるわけではない。

PTA本部の仕事は、誰かがやらなければならないけど、避けることもできたはずなのに、何で私は立ち向かっているんだ・・・?

と、だんだん「訳が分からない状態」になっていきました。

「何の為にがんばっているんだ・・・?」

10年以上、企業で働いていた私は、PTAの仕事も、会社で働いていた頃と同じ感覚で捉えていました。

でも、それが間違いだったんです!!

会社で働いていた頃は、頑張って仕事して、上司に評価されて・・・ということがありましたが、

PTAに上司なんていません!

先輩はいますが、「同じ保護者という立場」です。

そして、仕事が評価され給料が上る、というようなことも、PTAには、もちろん存在しません。

PTAでは、「仕事を引き継いでいく」ということはありますが、「仕事をおこない経験を積んでいく」必要はあまりないと思います。

任期が決まっているので(任期以上にやることもできますが)、自分の経験を積むよりも、次の人にうまくバトンを渡す事の方が大事なのかなと思います。

私が、PTA本部の仕事を1ヶ月目で辞めたくなってしまったのは、

「初めから気合いを入れ過ぎた」

からだと思います。

責任を持って仕事をすることは大事ですが、「自分のできる範囲内」で「最大限がんばる」ということで良いと思います。

がんばりすぎて、疲れると、「何でこんなにやらないといけないんだ?」と思いますし、最悪の場合、PTA本部以外の人を、「この人たちは楽で良いな」なんて思うようになってしまうと思います。

「自分のできる範囲」のうち、精一杯がんばれば良い、そう思うと少し気が楽になりました。

PTAの本部役員を辞めたいと思った時・・前向きになるには?②

PTAって、そもそも「ボランティア」です。

給料をもらっておこなう仕事ではありません。

そして、保護者全員が必ずやらなければならない仕事ではありません。

むしろ「ほとんどの保護者が避けたい仕事」です。

「PTA本部役員を引き受けた」

それだけで・・・

えらい!!

ですよね?

「ボランティア」で、「自分の時間」や「給与のもらえる仕事の時間」を削って、「みんなが嫌な仕事」をやってるんです。

えらいに決まってます!!

ある時、PTAの仕事がうまく進まなくて、「どうしよう・・・」と落ち込んでいた時がありました。

私は、仕事はできるだけ早く進めたいタイプなので、とても小さなことでも、進まないと不安に感じてしまうのですが、PTAの仕事でも、自分の努力ではどうにもならないことがあり、とても不安に感じて、精神的に不安定になってしまった事がありました。

その時、上記に挙げたようなことを、

A4の紙いっぱいに書いて、気持ちを発散しました・・・

「PTAはボランティア、ボランティア、ボランティア、ボランティア・・・その仕事をする私はえらい、えらい、えらい・・・」

ちょっと怖いですよね^^;

でも、「PTAの仕事やめたい」(実際に辞めないとしても) なんて、ママ友には口が裂けても言えないし、PTA本部の仕事をしたことがない人には、その大変さは伝わりづらいので、「相談できる相手(愚痴を聞いてくれる相手)」がなかなかいません。

また私はあまり悩みを人に相談するタイプではないので、1人で気持ちを発散できる方法として、紙一面に思いの丈をぶつけました(笑)

でも、この方法、意外なほどに不安が解消されました。

と言うのも、「愚痴を吐き出した」から不安が解消されたのではなく、PTAに対する私の考えが変わったからです。

「PTAはボランティア」って自分を励ます為のこじつけではなく「事実」なんですよね。

「PTA本部の仕事は皆が避けたい仕事」と言うのも、「それを引き受けたのはえらい」というのも「事実」です。(自分で自分を「えらい」というのも変ですが・・)

「自分ができる範囲で」精一杯がんばる、と言うのも、本当にそうだと思います。

私が所属するPTAでは、パートで仕事をされている方がいますが、給与は時給なので、お休みすると給与が減ります。

PTAの仕事は大切な仕事ではありますが、その為にパートを休むと家計に影響します。

年に数回、どうしてもパートを休まなければならないことはあるかもしれませんが、基本的にはパート優先でPTA活動ができるようにすると良いと思います。

実際に、私の所属するPTAでは、そのようにされています。

みんなそれぞれ、パートをしていたり、下の子がいたり、介護してたり・・・と事情がありますよね。

「PTAはボランティア」ですし「任意団体」です。

それなのに、毎回PTA活動を優先させる必要はない、できる範囲でがんばろう、そう考えるようになったことで、PTA活動に対する不安は、かなり解消されました。

その考えを自分自身に浸透させるために、紙一面に思いを書き綴った・・・ということです。

スポンサーリンク

PTAの本部役員を辞めたいと思った時・・前向きになるには?③

とは言え、PTA本部の仕事は、覚えることも多くて大変です。

配布物の配布の仕方、コピーの取り方・・・初めてのことで戸惑うことも多いです。

でも、PTAの仕事って、毎日ではないです。

仮に人間関係で悩んでも、苦手な人と、毎日顔を合わす、ということはありません。

それに、うちのPTAの場合、任期は2年で、1年ごとに新しい人が入ってきますので、自分と同じ時に入った人(同期)に苦手な人がいない限り、接触する期間は1年のみです。

必要以上にまわりの目を気にして、PTA活動の度に、ぐったりと疲れていましたが、先輩に苦手な人ができても1年、同期でも2年、月に数回会うだけ、と思うと少し肩の力が抜けました。

もともと、良い方達ばかりなので、特に悩んではいないのですが、「新人ならではの必要以上の気の張り」で、無駄に疲れていました。

もちろん、だからと言って、PTAの仕事も人間関係もどうでも良いと思っているわけではないですが、「無駄な気の張り」をそぎ落とすことって、大切だなと感じます。

PTAの本部役員を辞めたいと思った時・・前向きになるには?―おわりに―

PTA本部の仕事に対する考え方を変えることで、不安はだいぶ解消されましたが、「PTA本部を辞めてもいい」と言われたら・・・辞めます(笑)

やはり大変な仕事だと思いますし、時間の調整も大変です。

でもきっと得れるものは大きいと信じて、前向きに、気負うことなく、やってみます。

PTAって、もっと気軽にできる組織だと良いですよね。私のように精神的に不安定になったり、夜寝れなくなってまでするものではないはず・・・

先輩のPTA本部役員の方には、いろいろと気遣いをしていただいたのに、気負って不安になってしまったので、私の性格的な問題もありますが^^;

「PTA本部役員」って偉い立場のような名前ではなく、「PTA協力隊」みたいな名前だと、少し気楽になれるのに・・・

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする