中秋の名月とも呼ばれる十五夜には、お月見をしたいですよね。
でもお月見ってどのような物をお供えするのでしょうか。
また、そのお供え物の意味とは?
お月見のお供えといえば、月見団子がありますが
お供えをする台ってどのような物なのでしょうか。また月見団子の乗せ方は?
そしてそもそも、お供えをする場所はどこが良い?
お月見のお供え物の意味と、月見団子の台や団子の乗せ方、お供えの場所について見ていきます。
お月見のお供え物の意味は?
お月見のお供え物といえば何があるでしょうか。
月見団子―お月見のお供え①―
お月見のお供え物といえば、まずは「月見団子」ですよね。
月見団子は、満月を見立てて丸く作られています。
米から作られており、収穫に感謝 して、お供えをします。
月は、「豊かな実り」の象徴だそうですよ。
また、月見団子は、三角形に盛ってお供えをされますが、団子の先端が「霊界」に通じて、団子を通して、収穫の感謝の気持ちを月に伝えていた、と考えられていたそうです。
すすき―お月見のお供え②―
お月見のお供え物といえば、「すすき」もよく知られていますよね。
そもそも「お月見」は、月を鑑賞し、収穫に感謝する行事です。
しかし、稲穂が実る前の時期である為、稲穂に似立てて「すすき」がお供えされるようになったようです。
また「すすき」は、神様が宿る「依代(よりしろ)」として考えられていたそうです。
そして、「すすき」には、魔除けの意味もあるようで、災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味も込められていたそうですよ。
お供えをするのは「すすき」だけでも良いですが、「すすき」をはじめとする「秋の七草」をお供えされることもあります。
秋に収穫される野菜や果物―お月見のお供え③―
お月見にお供えする物としては
・里芋
・さつまいも
・柿
・栗
・ぶどう
など、秋に収穫される野菜や果物です。
特に里芋の収穫期にあたるため、十五夜は「芋名月」ともよばれています。
お月見は、収穫祭としての一面もあるため、秋に収穫される野菜や果物をお供えするんですね。
お月見のお供え物 月見団子の台や乗せ方は?
お月見のお供え物といえば、「月見団子」ですよね。
月見団子をのせる台とは、どのような物なのでしょうか。
それは「三方(さんぽう)」と呼ばれるものです。
三方は、正方形の盆「折敷(おしき)」に台がついたお供え用の器です。
神事では、木製の白木のままで使われ、仏事では黒色などに漆られたものが用いられます。
月見団子をのせる時は、白い紙(奉書紙、半紙、てんぷらの敷紙など)を敷いてからお供えします。
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また、月見団子は、
・15個(十五夜にちなんで)
・12個(一年の年数に合わせて)
のどちらかの数をお供えされることが多いです。
15個お供えする場合は
一段目:3個×3個(9個)
二段目:2個×2個(4個)
三段目:2個
12個お供えする場合は
一段目:3個×3個(9個)
二段目:4個
それぞれ、三角形になるように積み上げていきます。
丸い月見団子をキレイに乗せるのは、難しそうですよね。
でもうまく乗せて、収穫の感謝の気持ちを表したいですよね。
お月見のお供えを置く場所は?
お月見のお供え物については分かりましたが、
このお供え物は、どこにお供えするのが良いのでしょうか。
それは
月が見えるところ です。
ベランダや大きな窓の窓際、縁側があればピッタリですね。
また、月見団子を「三方」に乗せてお供えする時は、「穴のあいていない面」を月に向けて置くようにします。
お月見をする場所は、月が見えるところであれば、時に決まりはないようですね。
縁側やベランダで、中秋の名月を鑑賞する、なんて素敵なお月見ですよね。
十五夜を、月がよく見える窓から、ゆったりと鑑賞するのも良いですね。
自分に合った場所で、お月見を楽しめるのが良いなと思います。
お月見のお供え物の意味と月見団子の台や乗せ方 お供え場所について―おわりに―
お月見って風情があって良いですよね。
しかしわが家では、お月見をしたことがありません。
毎日バタバタと過ごしていると、ゆっくりお月見をする余裕がなくて・・・
しかし、月が見える部屋で、家族と月見団子を食べる、それくらいならできるかもしれません。
お供え物や三方を用意しての本格的なお月見はできなくても、ちょっと月を眺める、
それだけでも、ご飯を食べれることに感謝(収穫に感謝)の心があれば、良いのかなと思います。